2011年12月5日月曜日

留学中に気づいたこと(言葉について)

夜のウースター中心街

今日はオハイオ留学最後の日曜日。
二ヶ月半の短い滞在期間中に気づいた、自分なりの留学のコツみたいなものをまとめておきます。

言葉の問題
私の留学先はアメリカなので、英語が通じるというのは大きなメリットでした。
たとえばモンゴルの場合、日本人になじみのないモンゴル語でやりとりしなければなりません。
とはいえ、私は英語の読み書きを中心に勉強してきて、聞いたり話したりは勉強不足なので、
日常会話でも苦労を感じることが何度もありました。

ただ、言葉が通じないのは必ずしも英語力の問題だけではないような気がします。
言葉が通じない原因を思いつく限りあげてみます。
1,英語力が低い
2,専門的な語彙を知らない
3,文脈を理解していない
4,英語に対して萎縮してしまっている
5,日本語モードから英語モードへの切り替えができていない
6,相手の英語にクセがある

1「英語力が低い」はそのままです。

2「専門的な語彙を知らない」について。
たとえばアーミッシュ関連の話をガイドさんとしていると、
「スワーツェントゥルーバー」とか「ルムシュプリンガ」とか「コーンクリブ」とか「ショックス」とか
専門用語がいくつも出てきます。
専門用語の中には予習して知っているものもあれば、ガイドさんから初めて聞くものもありました。
こういう専門用語を知らないときは相手が何を言っているかさっぱりわかりませんが、
覚えてしまえばかなり会話の内容が聞き取りやすくなります。

3「文脈を理解していない」について。
アメリカで服を買うと、電話番号やメールアドレスを聞かれることがあります。
こちらの日本人の話では、後で商品を広告するために聞いているようです。
しかしこういう習慣を知らないと、服を買うことと電話番号を聞かれることが頭の中で結びつかず、
自分が何か聞き間違っているのではないかと不安になったりします。
つまり、相手の言葉が聞き取れても、相手がどういう文脈で言っているのかわからないと、
コミュニケーションが成り立たないということです。
これも、慣れてきてそういう文脈を知ってしまえば問題ありません。

4「英語に対して萎縮してしまっている」について。
あまりに英語が通じないことが続くと、英語そのものに対して萎縮しがちになります。
こうなると、集中すれば聞き取れる英語でも、「どうせわからない」とあきらめるために、
聞き逃してしまうことが多くなります。
自分の精神状態をいつもモニターして、萎縮しているかどうかチェックするのが有効です。
気持ちを切り換えるだけで、ずいぶん聞き取れるようになります。
ただ、空腹時や疲れているときは気持ちをコントロールするのが難しいので、
ふだんからしっかり食べて、きちんと休養を取っておくことが大切です。

5「日本語モードから英語モードへの切り替えができていない」について。
日本語の本を読んだ後や、歌を聴いた後だと、英語をしゃべるのがおっくうになったり、
簡単な英語でも聞き取れないことが多いような気がします。
逆に、英語の本を何ページか音読した後だと、英語が通じやすい気がします。
あくまで「気がする」というだけですが、頭の働かせ方に、
「日本語モード」と「英語モード」という違うモードがあるように思います。
説明が難しいのですが、たとえば英語の本を日本語訳しながら読んでいくと
いくら読んでも日本語モードのままですが、英語を日本語訳せずに英語のまま読んでいくと、
気持ちが英語モードになる、という感じです。
「英語を英語のまま理解しようとする態度」ということかもしれません。
これも4と同じで精神的な問題に分類できます。

6「相手の英語にクセがある」について。
とくにアメリカの場合、色々な人種がいるので、英語にも色々なクセがあります。
ものすごく巻き舌だったり、早口だったり、日本人にはなじみ深い英単語を知らなかったりします。
おそらく、日本人の英語も同じように独特なクセがあるはずです。
これは、少なくとも2ヶ月半では慣れることができませんでした。
根気よく聞き返すというのが、今のところ私が取っている対策です。

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