2011年12月2日金曜日

バストリ


昨日はガイドさんの予定が合わず調査中止、今日も午前中は研究室で待機。
午後2時過ぎからの調査開始となりました。

今日の成果は、
スワーツェントゥルーバー2軒に、オールドーオーダー1軒。
夕暮れ時に訪れたスワーツェントゥルーバーの家の中は
電気を使わないのでほとんど真っ暗でした。
調査に応じてくれたのはまだ20代の若いアーミッシュ。
奥さんとそのお姑さん(?)が薪を暖炉に放り込んで夕飯を作るかたわらで、
ちろちろ燃えるランプの光を頼りに、アンケート用紙に記入していました。
スワーツェントゥルーバーはもっとも保守的なアーミッシュで、
近代技術をほとんど取り入れないために、経済的にあまり豊かではありません。
オールドオーダーやニューオーダーのきれいな家に比べ、彼らの家はかなりぼろぼろです。
この家も例外ではなく、中では十匹くらいのハエが飛び交っていました。
しかし、旦那さんの表情には貧しさに疲れたようなところが全く感じられず、
仕事の最中なのに迷惑な様子も見せず協力してくれました。
奥さんたちもランプを用意してくれたり、手作りのクッキーを勧めてくれて、
ただ親切なだけでなく、押しつけがましくなくて、とても上品でした。
こういう精神的な豊かさは、宗教から来ているのか、生活スタイルから来ているのか、
そして外部の社会と接触したときにこの豊かさを持ちこたえることができるのか。
それは自分のテーマではないけれど、あれこれと考えていました。


スワーツェントゥルーバーの農家宅で撮影しました。
これはcorncribというもので、収穫したトウモロコシを入れておくところです。
cribは「ベビーベッド」という意味なので、corncribは「トウモロコシを寝かしておくベッド」
という意味になるみたいです。
(辞書で調べると、「トウモロコシ倉庫」という身も蓋もない訳があったりしますけど)
トウモロコシを栽培しているアーミッシュ農家にはこのcorncribが置いてあります。


このエレベーターでトウモロコシを
corncribの上まで運んで中に入れる

出すときは、corncribの下についた取り出し口から出す

昨日からきっかりと冬になりました。
なかなかペースの上がらなかった調査も、明日で最後となります。

空き地に放置されているスクールバスに
大量のニワトリが

「アメリカではよくあることですか」とガイドさんに聞いたら
「ないよ」と言われました

野良じゃないです


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