2011年12月5日月曜日

留学中に気づいたこと(その他について)

コロンバス近くのショッピングモール
食事の問題
アメリカに着いたばかりのころ、困っていたのは言葉よりも食事かもしれません。
アメリカのレストランの料理はとにかく巨大なハンバーガーと大量のポテトばかりで、
あっさり目の食事に慣れている日本人にはかなりきついものがあります。
寮の台所で自炊する準備が整うまでは、あまり食事に満足していませんでした。
バスでウォルマートへ行けるようになって、食器や調理器具や食材が揃ってくると、
自分好みの料理を作れるようになって、食事の問題はすぐ解決しました。
食事の問題は、どこの国に留学するかというのによってかなり変わってくると思います。
滞在先に自炊できる設備があるのであれば、日本にいるうちから
自炊の練習をしておいた方がいいかもしれません。
食事に満足できない間は、少なくとも自分の場合、肉体的にも精神的にもかなり苦痛でした。

交通手段の問題
ウースターは交通手段が非常に乏しく、車がなければほとんどどこにも行けません。
しかし短期滞在でアメリカの免許を取ったり車を手に入れることは難しいので、
下手をすれば、2ヶ月半の間、寮とOARDCとウォルマートの間を往復するだけ、
ということにもなりかねませんでした。
幸いにも、受け入れ先に日本人の研究者の方がいて、その人のつてで
数名の日本人と知り合い、車でオハイオ州のいろいろなところに
連れて行ってもらうことができました。
今回は運が良かっただけです。
一応、OARDCで車を借りることができるそうなので、
国際免許を取っておけば良かったのかもしれません。

留学準備について
私のアメリカ留学は6月ごろに決定して、開始したのが9月末です。
きっかけは、3月11日の地震の後、オハイオ州立大学から、
研究環境に被害を受けた研究者を受け入れるというお話があったことです。
私は福島県相馬市で調査していて、春からは南相馬市の方でも調査をする予定でした。
6月ごろから留学の準備やアーミッシュの勉強を始めたのですが、
留学に必要な書類を準備したり、アメリカに送ったり、逆にアメリカから書類が
送られてくるのを待ったりするのにだいぶ時間が取られていました。
そもそも留学に何が必要かということがわかっていなかったので、
それを本やサイトで調べるだけでも時間がかかったし、
学会発表の準備等と時期が重なっていたこともあって、留学準備は遅々として進みませんでした。
ビザが手に入ったのは留学の10日ほど前で、本当にぎりぎりでした。
今から振り返ると、もう少しアメリカの大学の方に頻繁に連絡を取っていれば、
もう少し準備期間を短縮できたと思います。
英語でメールを書くのに慣れていないために、メール一通書くのに時間をかけ過ぎたり、
きちんと確認した方がいいことを英語での言い回しがわからないので省略したりすることが
何度かあったように思います。
文法的な正しさや言い回しの適切さにこだわることで、共有するべき情報量を減らしていた、
というのが反省点です。
また、受け入れ先の先生に聞けば良いことを、聞かずに自分で調べていた、
というのも大きな反省点です。
人に聞く前に自分で調べることは大事なことだけれど、
勝手の分からないアメリカのことを日本で調べるのは時間がかかります。
たとえば大学のサイトから寮の情報を見つけ出すだけでも一苦労です。
留学までに時間があるのであれば自分で調べてもいいのかもしれないけれど、
あまり間がないのであれば、疑問を全部箇条書きにして聞いてしまった方が、
結局は受け入れ先にとっても助かるのではないかと思います。


自分のための備忘録みたいなつもりで、つらつらと書いてみました。
しょせんは2ヶ月半という短期間の経験で得た考えなので、
後から自分で読み返したら間違いだらけということもありそうですが、
自分なりの考えを進めていくための手がかりのようなものとして書きました。

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