2011年11月4日金曜日

馬車のため、渋滞。

私がオハイオ州に来たのは、アーミッシュを研究するためです。


Google画像検索「アーミッシュ」


↑こういう格好をした人が、オハイオ州にはけっこういます。

この服装のまま、ウォールマートで買い物してたりします。

バスに乗っていて、突然渋滞になったと思ったら、

先頭がアーミッシュの馬車だった、ということもよくあります。



渋滞の向こうに馬車が。


ヒゲ、馬車、服装。

どれをとっても、アメリカ社会に逆行している。

でも、現物を見ると、意外と違和感はない。

閉鎖的なようで、

でも、社会に溶けこんでもいる。



寮の窓から撮影
馬の蹄の音で朝寝を邪魔される優雅な土曜日


アーミッシュというのはキリスト教の一派です。

300年前、ヨーロッパで迫害されたアーミッシュは、

アメリカにやってきて、自分たちだけのコミュニティを作りました。

彼らは昔の生活スタイルを守ろうとします。



理由はいろいろあるようです。



コミュニティを壊さないためという理由もあれば、

聖書にそう書いてあるから、という理由もあります。

「昔からそうやってきたから」というのもあるみたいです。


アーミッシュのそういうやり方は、一見、かたくなです。

でも逆に、コミュニティを壊さなければ、

外の技術を受け入れるという柔軟性もあります。


たとえば、電線から引いた電気を使うのはダメだけど、

自家発電した電気を使うのはOK(禁止してるコミュニティもありますけど)。

電線で外の世界とつながると、

外の世界の状況に、コミュニティが影響されやすくなるからです。



「ある面では厳しいけど、ある面では緩い」

というその「緩さ」が面白いと思います。


単なる閉鎖的な人たちじゃないからこそ、

300年もやってこれたのでしょう。



研究では、アーミッシュのそういう、

今の世界にも通用する部分をみていきたいと思ってます。



今日のリス

2 件のコメント:

  1. 非常に写真がキレイなので、観ていて飽きないですね。
    そういえば、オハイオ州だけじゃなくて、ウォルマートは画一化景観の一つですね。
    ウォルマート化する身体になりつつありますか?

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  2. ウォルマートの買い物カートはリヤカーのように大きくて、方向転換する度に身体が振り回されます。
    これを使いこなせるようになるまではウォルマート化しない身体です。

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