2011年11月16日水曜日

雨上がり曇天調査




今日はガイドさんが来たので、ひきこもることもなく調査に行きました。

一軒目は、有機農業のノウハウを教える会社みたいなところで、
中ではアーミッシュの中年女性がパソコンを使って仕事してました。
後でガイドさんに
「あれっていいんですか?」と聞くと、
「仕事だからね。家でパソコン使ってるわけじゃないだろ?」との返事。
なるほど。
これまで会ったアーミッシュは物静かでおっとりした人が多かったのに、
この人はものすごくきびきびしていて、
(ああ、この人はなんか社会人だ)
というよくわからない印象を抱きました。

二軒目は、かの有名なデビット・クラインの家。
デビッド・クラインはライターで、
身の回りの自然をテーマにこれまで3冊本を書いています。
アメリカに来て以来、「自分はアーミッシュの研究に来た」と人に言うたびに、
「デビッド・クラインを読みなさい」と言われてきました。
その中の一冊には、庭に来た野鳥の観察記録が詳細に書かれていて、
「エコライフのすすめ」というのが今のところの印象です。
この人も、アーミッシュなのに、とにかく良くしゃべる人でした。
今日会った二人はあまり典型的なアーミッシュではない気がします。







ところでどういう調査をしているのかというと、
それは少しずつ書いていくかと思いますが、一言でいうと
「アーミッシュの自然観」です。

自分がこれまでやって来た研究もやはり自然観をテーマにしていました。
自分の自然観は、
「自然は日常の一部。日常の一部だから、美しくはないし、
身も蓋もないし、どうってことないし、空気みたいにつまらない。
でも、遊んでるときも、退屈しているときも、読書しているときも、
自然はいつもそばにいて、その時々の自分の気分を支えている」
というもので、だから
「自然の美」とか「エコ」とか言われてもピンと来ません。
環境保護の中に、自然の「日常性」を持ち込むのが自分のテーマだともいえます。

アーミッシュにとっても自然というのは非常に身近な「日常の一部」なのではないか、
と考えてアーミッシュの自然観を今調査しているわけです。ちまちまと。
一日二軒はいくらなんでもちまちま過ぎると思うのですけど。


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